香田証生さん拘束事件に関して

緊急声明

2004年10月28日

 私たちは、香田証生さんがイラクで武装勢力に人質として拘束されていることに強い憤りを感じています。一日も早く無事に解放されることを願ってやみません。 そして日本政府が、香田さん救出に最善の努力を行うことを要望します。 また、米英によるイラク攻撃を支持したことが誤りであったことを認めたうえで、イラクへの人道支援、復興支援に協力していくことを宣言することを要望します。

 「人道支援」が目的の自衛隊派遣は、実際にはさまざまな弊害を、イラク人社会にも、日本人社会にも与えています。自衛隊派遣は、サマワ周辺を除く多くのイラク人に、アメリカの占領政策に協力するものと受け取られています。反米感情は確実に反米日感情になりつつあり、怒りや憎しみの矛先が、日本人だけではなく、日本人に協力するイラク人にも向けられる可能性も出てきています。

 私たちは、今回の犯行グループの要求を受け容れて撤退をすべきだと主張するものではありません。私たちは、以前からイラクと日本のためを思い、自衛隊の派遣には一貫して反対してきました。アルカイーダ系のテロ組織は、自衛隊を派遣したことで日本をもターゲットにしたテロを行う趣旨の宣言を何度か繰り返しており、近い将来、実現する可能性も否定できない状況です。また10月22日には自衛隊の宿営地内にロケット弾が着弾したことから、サマワも非戦闘地区とは言えなくなりました。これらの状況を踏まえ、さらにはイラクと日本の市民の将来を考え、自衛隊のすみやかな撤退を要求します。さもなければ、今後とも同じような事件が続くと思われます。


 マスコミ、一般の市民の方々へ

 香田証生さんが無事に解放されるまでは、彼に対する非難や中傷は、厳に謹んでください。
 ご家族の方々は、証生さんの安否を気遣い、憔悴されています。さらなる香田証生さんへの非難や中傷は、ご家族の皆さんの苦しめを増幅させるだけです。

 現地点では皆様で香田さん開放に全力を尽くすよう協力し合いましょう。

劣化ウラン廃絶キャンペーン